硯の話
硯サイズはメーカーによって、若干の差があるようですが、おおよそ次のようになります。
縦方向の長さが寸(約30mm)単位で、幅は、度(約45mm)、寸(約60mm)、平(約75mm)、それ以上は寸単位で呼びます。
長さ幅の順の呼び方からすると、四六(しろく)は、本来六四(ろくし)と呼ぶべきなのでしょうが、これはなぜなのかわかりません。たぶん呼びやすかったのでしょう。
硯規格表
品名 | サイズ(mm) |
---|---|
二五度 (にごたび) | 約 75 × 45 |
三五度 (さんごたび) | 約 105 × 45 |
四二寸 (しにすん) | 約 120 × 60 |
四平 (しひら) | 約 120 × 75 |
四五平 (しごひら) | 約 135 × 75 |
五平 (ごひら) | 約 150 × 75 |
五三寸 (ごさんずん) | 約150 × 90 |
小四六 (しょうしろく) | 約 165 × 105 |
四六寸 (しろくすん) | 約 180 × 120 |
- 墨を磨るところを、丘(おか)または陸(りく)
- 磨った墨を溜めるところを、海(うみ)または池(いけ)
- 周囲の盛り上がったところを、縁(ふち)
と呼びます。
また 硯の表面を硯面、裏面を硯陰(けんいん)、側面を硯側(けんそく)と言いますが、私の場合これはあまり使う機会がありませんでした。